明日を考える経営

- 経営者・幹部へのアドバイス No.4 -

年頭に目標を明示する


 新年、社長が初出に「年頭の目標」を語ることは絶好のチャンスである.
新しい年を迎えることは人々に明日の希望を持たせる.
なんとなく、ワクワクするものである.
このことは社員にとっても同じである
よき目標は社員を引きつけるのである.

 年頭に必ず「新年の方針」を話される中小企業の社長は、年頭の辞の効用を経験済みの方であろう.
聞く側の社員にとっては、すべてが新しくなっているので聞く姿勢ができている.
自分自身の中にも心が改まって、何かしたいという期待感がわいている.
この機会をのがさず、社員に芽生えた期待感を仕事だけでなく、人生や家庭にも向かわせるのである.

 では、社長はどのような「年頭の辞」を語ればよいのであろうか.
それは「大目標」でなければならない.
社長の中に煮えたぎる経営ビジョンや経営課題から抽出された優先度の高いものが望ましい.

例えば、「ムダを徹底的に無くす」という目標を掲げます.
これは至上命令ですから1つに絞ります.
年末までに実行したい大目標です.
 
 次いで、この大目標を具体的に実現していく、中目標を3つ挙げます.
これは大目標が、実行し易いように、細分化した表現にする.

  (1) 物のムダを無くす
  (2) 時間のムダを無くす
  (3) 動作のムダを無くす

この中目標から部門で最適な目標を選択する.
例えば、購買部門、流通部門であれば、「在庫削減」に関する目標になるであろう.
営業部門であれば、有効商談時間の効率.
間接部門であれば、課題解決の時間効率が課題になるであろう.
現業部門であれば、作業者と機械設備との効率的な動作組み合わせやレイアウトの最適化が課題になるであろう.
設定のポイントは、成果が測定できるように数値目標を付け加える工夫をする.
社長は、これら3つのムダの具体的な事例をあげて話す.

 おわりに年頭の辞の結論は、小目標を話す.
小目標は、社員一人一人が中目標を実現していくために仕事の中において、自分で設定した目標である.
これは自分が達成する行動目標であり、上司から与えられたものでなく、よく考え抜いた自分の目標を設定する.
これも達成度が測定できるように目標数値を付けておくことが大事である.

この目標は、普段より気づいていた事柄や仕事そのものに関するものである.
中小企業では、大目標や中目標に相当するものが設定されていても、社員個人の目標は設定されていない.
これでは、社員が日常の業務、与えられた作業しかしないわけで、そこには自らが主体的に働きかける改善の仕事は起こらない.

 目標のないところに社員は働かない、従って、「やったー!」という達成感もない.
社長は、この新年の心改まるときに、オーナーとしての熱き想いを目標に託して明示することである

次年度末には、必ず成長発展した社員を見ることであろう.

(2003.12.1 長谷川好宏)
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