ウイズダムマネジメント

明日を考える経営

- 経営者・幹部へのアドバイス No.27 -

社長の仕事は社員教育です

 あなたが城主なら、難攻不落の城を築くより、有能な人材を得て、育てることが城を守ることになります。人は城、城は人です。
企業経営も同じです。事業を永続させるには、
成熟市場においてお客様を掴むことのできる営業社員、
新製品・新技術を創造することのできる技術社員、
高品質製品をローコストで製造することのできる製造社員、
キャッシュ・フローをプラスにすることができる経理社員などが必要です。
これらの社員はいわば強力な城となるプロの仕事術士です。プロの仕事術士は自然に育つわけではありません。

 城主である社長は自社にどのような社員が将来必要なのか、明確にイメージするべきです。
そして、採用するならば社長が直々に応募者を面接し、採用し、育成すべきです。
社員が100人規模になるまでは、人の採用を部下に任せてはなりません。採用した新人・社員の中から、幹部社員にしたい若手社員を選び、その社員の教育と育成を社長自ら行うのです。
社長の思い、夢、彼らへの期待を自ら語り、考え方を伝え、仕事の仕方を教えるのです。
自分の生き様で思想(哲学)を繰り返し語り、選んだ社員に情熱の火を灯すのです。

 ある大阪の情報システム会社の社長のもとには、大手企業からシステム構築の仕事がいつも舞い込んでいます。
社長が起業した当初は4人だけの会社でしたが、顧客からの信頼を得て、今では大所帯のシステム会社となっています。
大きな城を築き、城を守る社員も優秀な人材が揃っています。
社長は起業当初から、人事採用のときに必ず性格検査(YGテスト)を行っています。
独立前の勤務先で性格検査を活用していたことがきっかけでした。

 SEやプログラマーの適性、社会適応性(コミュニケーションの適性)のある人材であるかを見抜き、教育することで、顧客からの信頼を勝ち取り、また、同社の定着率を高め、ソフト技術の開発と蓄積を可能にしました。
この企業は採用の段階で仕事の適性はもちろん、組織に適応する資質を判定したことが成功の要因となりました。

 中小企業は、人材育成、人の教育が要です。社員の教育に情熱をもつ経営者の企業は、必ず発展します。
城は人です。グローバルの経営環境は、グローバルに対応できる資質の社員を見つけ、育てるしかないのです。

 
(2007.6.6 長谷川好宏)
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